老いのせいなのか、本性なのか

介護

こんにちは。まめりんです。

この頃母は、何か文句つけることはないかと探してるかのように、急に言いがかりをつけてきます。

母が昔、歌舞伎を教えた子(仮によっちゃんとします)が結婚し、二人目が4月に生まれます、みたいな話をしたことがあったそうです。
そしたら最近になってそのことを思い出したのか、いきなりよっちゃんに電話して、
「あんたの4月はいつくるんや!」と嫌な言い方をしてるのが聞こえてきました。

今は10月。「携帯がいつ鳴るかって、ずーーっと待っとったのに!」・・・。

いや、そんなん忘れてたでしょ。
今、急に文句つけること思いついただけでしょ。

確かに、かわいがっていたよっちゃんなので、「生まれましたよ」って一言連絡がほしかったのはわかります。
だったら、「ひさしぶりね。子供は無事に生まれた?」でよくないですか。

 

最近誰彼なしにこういう物言いです。

ただでさえ人と関わることが減ってきてるのに、これじゃ嫌われて余計人は離れていくんじゃないかと、わたしは取り繕うことに必死になります。

でもよっちゃんは、連絡してなくて申し訳なかったと、すぐにお詫びの手紙とジュースの詰め合わせを送ってくれました。

これがまた母は気に入らなくてプンプンです。
は???です。
何が気に入らないのでしょう?

 

「そんなもの送る暇があったら一言電話してこい。」

 

その手紙には、今度子供を連れて会いに行きます。と書いてありました。
母の携帯を見ると、着信も入っていたようです。聞こえなくて出なかっただけみたいです。

ずいぶん気を遣わせてしまったな…と、わたしの方こそ申し訳ない気持ちになりました。

今度よっちゃんが子供連れて遊びに来るって書いてあったよ。と伝えると「来んでもいい!あんなやつ金輪際縁をきるんや」と…。

もうその顔がほんとに憎たらしい顔してるの。悲しくなるくらい。

正直よっちゃんになんて返事しようか迷いました。
かわいい子供の顔を見たら、それもこんなに待ち望んでた子供の顔でしょ。会ったら穏やかになって迎え入れてくれるのか、
それともこの調子で鬼の形相で文句言いまくるのか。。。

 

わたしは、よっちゃんに「ぜひ子供連れて遊びに来てね」と伝えました。

母が失礼なこと言うのはヒヤヒヤするし、もっと気を悪くさせたらどうしよう、とも思ったけれど、せっかくよっちゃんが寄り添ってくれたのだから、気持ちよく迎えてあげたいと思ったからです。

 

小さい子供を連れてくるんだから、時間通りにいかないことも想定内です。
10時から11時くらいにお邪魔しますとのことでしたが、10時を回ると母はまたプリプリです。

ちゃんと約束どおり11時前に来てくれたのですが、もう怒った顔になってました。そして何も言わず沈黙…。

よっちゃんの顔が引きつってるのが分かりました。

でも、こどもたちは元気いっぱい。人見知りもせず、たくさんお喋りしてくれました。ほんと、かわいい!このこどもたちのおかげで、ずいぶん和みましたよ。

下の子は4月に生まれたと聞いていたけど、1歳半になっていました。
1年前の4月のことを今思い出したんですね。

よっちゃんにとっては、居心地のいいものではなかったと思うけど、一つわだかまりは解消したかな?たぶん忘れてるけど。

 

これって、認知症とか、高齢になったことで脳に異変が起きてるのかな?
検索すると、理性が働かなくなって、本能がより出やすくなるみたいなことは書かれています。

でもね、わたしにはただの性格としか思えないんです。
わたしも若いころから、理不尽な怒られ方して何度も泣きました。喧嘩もしました。

自分が一番じゃないと気に入らないんです。こうするべきだ、こうでなくてはいけない。母の思う「べき・はず」から外れたことは全部「常識ハズレ」になってしまうのです。

確かに口うるさく言われ続けたことで、お行儀は良くなったかもしれません。常識がないと叱られることもない大人に育ててもらったことは感謝します。

でも同時に苦しかったし、人の顔色ばかりうかがう人間にもなりました。
そして同じ思いをする人を見るのがとても苦しいです。

 

もともと持っている人の本質が色濃く出るのは、これも老いのせいなのでしょうか。

病気のせいだと思いたいけれど、これが本性だー!と思う自分もいます。

そんな母のことも、悲しい気持ちになる自分のことも、ありのまま受け入れていくのがいいのかな。

自分のことを許せる分だけしか、人を許せるようにはならないそうです。自分に優しくか…結構ムズイことだな。

 

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